・VRoid製モデルとの違い
VRoid Studio製モデルに対して、フルスクラッチは一般的に依頼料が高額になりがちです。
ただし、その依頼料の差額を余りあるほどのメリットがフルスクラッチモデルにはあると考えています。
なお、VRoid Studio自体は誰でも簡単に一定以上の品質のモデルが制作できるという意味で、特に個人ゲーム制作界隈を大きく変えた素晴らしいソフトです。また、VRoidでも技術力のゴリ押しで本当にVRoidなのか疑いたくなるレベルのモデルを作る方も稀にいますので、あくまで「作られたモデルを一般的に比較した際のフルスクラッチのメリット」という意味でご覧ください。
・微細レベルで形状を構成したり修正できる
個人的にフルスクラッチ製の1番のメリットだと思っています。
VRoid製モデルではあくまでパラメータの調整だけで形状を作っています。
そのため、VRoidの仕様上、この形状は出来ないというものが多数あります。
また、仕様上どうしようもない修正不可の不都合も発生することがあります。
フルスクラッチは各形状を構成する点1つ1つをコンマmm単位で調整できるので、圧倒的に自由度が高いです。
・リッチな質感を作ることができる
VRoidでは形状の詳細を作ることが出来ないので、服のしわや細かい形状は表面に絵を描くことで表現することが多いです。
この場合、見る角度を変えると視覚的に矛盾が生じるのでのっぺりした印象になりがちです。
フルスクラッチでは服のしわ、細かい形状をすべて実際の形状として作りますので、実在感のあるモデルを制作できます。
またフルスクラッチではシャドウマップ、ノーマルマップなどの質感を制御するマッピングのようなものを1から制作出来ますので、質感も自由に制御ができます。

・配信ソフトについて
私は配信ソフトとしてWarudoまたはVRoomをお勧めしています。
特にキャラクター表現において上記2つは主にVRMファイルを使用する他ソフトに比べてメリットがあるためです。
どちらも無料の3Dモデル対応の配信ソフトです。
・キャラクターの描画システムの制限がない
一般的にVライバー用3Dモデルのファイルとして使用されることの多いVRMファイルでは様々なソフトで同じように利用できるようにするため、キャラクターの描画システムがMToonというものに限定されています。
それに対しWarudo/VRoomでは各ソフト専用のファイルにすることで描画システムは自由に使用することが出来ます。
そのため、VRChatで一番のシェアをもつlilToon、多機能で様々な表現が可能なpoiyomi Toonなど、よりVTuberのキャラクター表現に適したものを使用することができます。
私の場合、特に指定がなければlilToonに対して一部VTuberモデル用に改造をした独自のカスタムlilToonを使用しています。
・高品質な揺れ物システムが使用できる(Warudoのみ)
WarudoではMagicaCloth2という個人3Dゲーム制作界隈では圧倒的シェアをもつ揺れ物システムが使用できます。
他の揺れ物システムでありがちなガタガタとした動きがほとんどなく、髪やスカートなどでふんわりとした可愛らしい、かつ自然な揺れものを設定することができます。(逆に硬めにすることも可能です)
・他モデラーさんとの違い
私は元々ゲーム・CG制作をしていたものであり、キャラクターモデリング専任ではありません。
正直なところ、3Dモデリングをずっと一筋でやってきた人からするとモデリング技術は劣ると思います。
ただし、Vライバーのモデリングだけで言えばゲーム・CGで培ってきた技術で総合的には良いモデルが作れると思っています。
・キャラクターの描画システムに詳しい
キャラクターの描画システムを自力で作れるので、キャラクター描画システムには詳しいです。
モデリングだけではなく、描画システムという別のアプローチで3Dモデルを破綻なく綺麗に見せる技術をもっています。
lilToonの良さを最大限に生かしたキャラクターモデルを制作できます。
・揺れ物へのこだわり
元々ゲーム制作をしていた当初よりMagicaClothを使用しており、特に髪とスカートの揺れ物に対してこだわりが強いです。
たぶんVTuberの3Dモデリングをしている人の中で、一番MagicaCloth2を使っていると思います。
ふんわりと可愛く破綻なく揺らす技術には自信ありです。
・通常配信以外のサポートもできる
ゲーム制作はもちろん、アニメーション制作、ライブ演出など3Dに関するものなら基本的に何でもできるかと思います。
(フィギュア制作は除く)
モデル納品後もご要望があれば3Dに関して色々とサポートが可能です。
ライブ演出にも使用されるゲームエンジンはUnity/Unreal EngineからGodot Engineまで主要なものは全て使えます。
・Warudoの独自ギミックがつくれる
Warudoにはブループリントという独自の配信ギミックを制作できるシステムがあります。
キー入力や配信コメント(スパチャや特定の単語など)の条件に応じて、エフェクトを出したり様々なことができます。
ただし、処理の組み合わせが限定的なので、現状はなんでも自由に…というレベルではありません。
私はWarudoのスクリプト拡張という機能でプログラミングを用いることで、Warudoの機能をブループリントで出来る範囲を超えて拡張することが出来ます。
何か配信でこんなことが出来ないかというアイデアレベルでも構いませんのでご相談いただければと思います。
基本的には有償対応ですが、ギミックの内容次第では私が担当した他の配信者の方も共有して使用してよいことを条件に、無償で対応することもあります。
暑苦しく長々と語ってしまいすみませんでした。笑
もしよろしければお見積りお待ちしてます。(ご相談レベルでもどうぞ)